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2010年10月

2010年10月29日 (金)

Pro Tools Mbox: ドライバ・コントロール・パネル その1 「概要」

 まずは、いつもの質問から、、、

「ドライバコントロールパネルって一体なあにsign02

百聞は一見にしかずです、、、、これがドライバコントロールパネルですsign01

2

このドライバコントロールパネルは、DSPをオンボードで搭載している機種、つまり、Pro Tools MboxPro Tools Mbox Proに搭載されているミキサー画面のことを指しています。

つまり、Pro Tools Mboxファミリーの最大の売りのひとつである、「全面的に見直しの入った新ドライバー」のコントロールパネルとなります。

Pro Tools Mboxファミリーのドライバーは、当然、すべてマルチクライエント対応ですので、例えばiTunesPro Tools、両方を同時に再生したりすることもできます!

また、スタンドアローン(ホストアプリケーションを立ち上げずに使用する状態)でも使用できますので、非常に便利ですgood

 

 

では、早速、本題へ、、、、

まず、ドライバ コントロール パネルを起動します。

Macの場合、システム環境設定から、、、、    Windowsの場合、コントロールパネルから、、、

Photo        Photo_2

 もしくは、Pro Toolsソフトウェアの「設定」>「ハードウェア」からも起動が可能です。

Hardware_setup_w_arrow   Control_panel_button_with_arrow

 

次は、レイアウトの変更をしてみましょうbud 

レイアウトは、4種類あります。

大きくは、Horizonal(水平)とVartical(垂直)の2種類で、それぞれ、メーターのみ表示のオプションが用意されております。

Horizontal」(ホライゾナル/水平)

1

Horizontal」はデフォルトで指定されているレイアウトです。 すべてのノブ、フェーダー、メーター、ボタンがミキシング コンソールに似たレイアウトで表示されます。

Horizontal (Meters Only)」(ホライゾナル・メーターオンリー/水平メーター表示のみ)

2_2

メーターのみのレイアウトではプリフェーダーハードウェアの入力とソフトウェアリターンが表示されますが、ステレオミキサーへアクセスすることはできません。 

Vertical」(バーティカル/垂直)

3

Vertical」では垂直ウィンドウですべてのコントロールとメーターにアクセスできます。「Vertical」レイアウトはコンパクトに設計されておりますのでPro Toolsと同時に実行したい場合などに便利です。

(画面上の占有面積ははるかに少ないものの、全機能をカバーしています)

Vertical (Meters Only)」(バーティカル・メーターオンリー/垂直メーター表示のみ)

4

メーターのみのレイアウトではプリフェーダーハードウェアの入力とソフトウェアリターンが表示されますが、ステレオ ミキサーへアクセスすることはできません。

 

用途に合わせて便利なレイアウトを使ってみてください。happy01

以後、機能説明には、デフォルトのHorizontal」(ホライゾナル/水平)を使ってゆきます。

 

次に、各セクションを紹介しますbud 

ドライバコントロールパネルには、メインのミキサー部分のほかに下記の機能が用意されています。

 

TUNER (チューナー)

1_3

Mboxのインプットに入力された楽器のチューニング(一般的にはエレクトリックギター/ベース)を行うことができます。     

A=440kHz 固定)



SETUP (設定)

5_2 セットアップはMboxのハードウェア設定を行う場所です。 たとえば、バッファサイズ、サンプルレート、クロックソースなどを設定できます。

 

ここでは、実際の作業の際に必要となる項目を抜粋して説明します。

 






Disable Host Control]  (ホスト コントロールの無効化)

このチェックボックスにチェックをいれると、Pro Toolsからのドライバ コント ロール パネルの制御を無効にできます。

下図のように、ドライバ コントロール パネルの一部がグレーアウトしており、フェーダー等を動かせない場合は、ここにチェックをいれて、ドライバ コントロール パネルをホストアプリケーション(Pro Tools)から開放することができます。 

Host_abled

danger 例えば、ボーカルなどの録音時に、Mbox上のDSPでリバーブをかけた状態モニターする場合などは、このチェックが入ってないとドライバ コントロール パネル上の必要なツマミにアクセスできません。

danger 逆に、Pro Tools の[低レーテンシー モニタリング](Low Latency Monitoring)オプションを使用したい場合は、このチェックを外しておく必要があります。 ひっかかりやすい部分ですので、覚えておくと良いとおもいます。

 

 

Hold Duration](ホールド デュレーション)

このポップアップ メニューでは、Mboxのフロントに搭載されている[Multi]ボタンの「ホールド時間」リストの中から選択できます。

これに関して、詳しくは、「Pro Tools Mbox: [マルチ](Multi)ボタンを使ってみよう!」をチェックしてみてください。

Use Dim LEDs for Button off State](オフ時でもボタンのLEDを弱く点灯させるオプション)

このオプションをオンにすると、Mboxのフロントパネルに配置されているソフトボタンが オフの状態でもうっすらとLEDが点灯します。

一応、暗い場所でも LED を識別できるようにするため、、、、ですが、かっこいいので、これはやっぱり常にONですねsign03  happy01

 

[Hold Clipping Indicators until Clicked](クリックするまでクリッピング インジケータ(赤点灯)を保持する)

ここにチェックが入っている状態で、ドライバコントロールパネルのメーターがクリップした場合、クリッピング インジケータ(赤点灯)はマウスでクリックされるまで点灯した状態になります。

 

Load Latency and Clock Settings from Settings Files](レーテンシーとクロック設定を設定ファイルからロードする)

このオプションが選択されている場合、設定ファイルが読み込まれたときにクロック ソースとバッファ設定がロードされます。

 

[Post-Fader Maters/ Pre-Fader Maters] (ポストフェーダーメーター/プリフェーダーメーターの切り替え)

ドライバコントロールパネルのメーター表示を「ポストフェーダー」(フェーダー後)にするか、「プリフェーダー」(フェーダー前)にするかの切り替えです。

わかりにくい場合は、ポスト/プリを切り替え、何かシグナルが流れている状態で、ボリュームフェーダーを動かしてみてください。

ポストフェーダーの場合は、フェーダーを下げると、表示されるレベルも下がりますが、プリフェーダーに設定されていると、フェーダーの位置に関わらず、レベルメーターが振れます。

つまり、フェーダーの位置が一番下で、ミキサーから音がしていなくても、入力で何らかの動きがあればそれを視覚的に確認することができる、、、ということになります。

 

[Pre-Fader FX Sends/ Post-Fader FX Sends] (プリフェーダーFXセンドとポストフェーダーFXセンドの切り替え)

プリフェーダーFXセンドが選択されているときは、ステレオ ミックス1 - 2の位置に関係なく、 すべてのオーディオ信号がプリフェーダーFXセンドに送信されます。

ポストフェーダー(ミックス1/2)が選択されているときは、FXセンドに送信されるオーディオ信号レベルは、ステレオ ミックス1のチャンネル フェーダーの位置の影響を受けます。

 

FLOW(フロー)

6

このメニューをクリッ クすると、Mboxの入力から出力への信号の流れが表示されます。

Mbox内を流れるオーディオ信号の道を理解するための参考資料として便利です。

(この画面は特に内容の変更編集はできません)






ABOUT  (製品情報/サポート情報など)

7_2



このページでは、Mboxファームウェアのバージョン等を確認できるほか、下記のウェブ情報ページへのリンクボタンが用意されています。

Pro Tools Mboxを使っていて、わからないことがあれば、まずは、下記からマニュアルをチェックしてみてください。きっと答えが見つかるとおもいます。

もし、マニュアルとおりに作業をしてもうまくゆかない場合などは、このページからサポートページにジャンプすることもできます。

是非、積極的に利用してみてくださいsign03

 


[Manual]    日本語マニュアル

・[Updates]    アップデート

・[Suuport]   サポート

[FAQ]       良くある質問

・[Register]  登録

        これは、便利ですね~sign01

 

さて、次週は、早速、ミキサー部分を使って、実際にリバーブのかけ方などを紹介してゆきます。

乞うご期待sign03

【Sibelius ブログ臨時号#4】楽譜のディスプレイに適したモニター

パソコンのモニターは、人間の眼の視角に合わせて作られているため、ワイド仕様になっています。

しかしながら手にする多くの書類やその元となるデータは縦長レイアウトのものが多いです。

そこでピボット回転(90度回転)できるモニターのご紹介です。

http://h50146.www5.hp.com/products/workstations/monitors/zr22w/

PC側で画面を90度回転するといった設定も必要となります。

基本的には HPワークステーション製品 以外は動作保障されませんのでご注意くださいdanger

特に段数が多いスコアは上下スクロールを頻繁にします。このくらいのワイド画面を縦置きすることで、楽譜全体のレイアウトチェックなどは便利になるのではないでしょうか。

Screen

NewEduExpo2010 にSibeliusを出展した際に、このモニターを使いました。(PCはHP Z200 SFF workstation を使用)。Sibeliusの楽譜表示は美しかったです(すみません、実際の写真を撮り損ねてしまいましたshock)。

画面の有効活用で、Sibeliusの「譜表にフォーカス」機能や「ナビゲータウィンドウ」なども便利に使えます。

Focus

また、こういう縦型モニターとセットでお使いいただくと便利なのは、[ 表示 ] > [ ページ ] > [ 縦に片面 ] のレイアウトです。

環境やスコアによって表示を変更すれば作業効率につながりそうですね!

以上、よりクールなSibeliusの画面表示に関するトピックでした。   

2010年10月26日 (火)

複声部の入力

ピアノやギターで1譜表中に複数のメロディラインが存在する、もしくはバイオリンやホルンのように2パートをスコアで1譜表にまとめるような時に使います。

VoiceaVoiceb_3

【TIPS - 複声部の入力】

では「リズムが同じパターン」の手順をご紹介します。

まず、フレーズを和音で入力します。

Voicea1

下の音だけ取り出したいわけですが、範囲がそれほど広くなければ Windows なら Ctrl キー、Mac なら コマンド キーを押さえながら個別に選択します。

音が多い場合、数小節にまたがる、またはその譜表全体などの場合は、選択範囲を指定し、

Voicea2

[編集メニュー] > [フィルター] > [和音の音符(コピー用)] > [2番目の音符] から一斉に音符を選択します。

Filter 

この場合、「最下位の音符」を選んでも同様の結果となります。

Voicea3

最後に選択音を第2声部に変更します。ショートカットを使う場合は、Windows の場合はAlt+2Mac では option+2 です。ここでの数字はテンキーではないほうです。

マウス操作で行う場合は、テンキーウィンドウの下部の数字「2」をクリックします。

Tenkyvoice2_3

  こんな風になります。

Result

ここでは結果を見ての通り第2声部にもスタッカートが反映されます。スラーの場合はこうはなりませんのでご注意ください。

次に、「リズムが違うパターン」です。

まずは上にくる声部を入力します。

Voiceb2

  1. 第2声部が始まるタイミング(拍)の音符を選択します。ここではBの音を選択しましょう。
  2. N キーを押します。New voice の N です。
  3. 第2声部に切り替えるショートカット、Windows ではAlt+2Mac では option+2 を押します。

このようになります。

Voiceb3

ここからはアルファベット入力でもマウス入力でも大丈夫です(入力の説明は省かせていただきます)。異なるリズムの音符入力が可能です。

ちなみに、ここでは元々符尾が上向きになってましたが、そうでない場合も、第2声部を入力すると、自動的に符尾の向きが変わります。

符尾の向きなどは、基本はSibeliusに任せましょう。最終的に、意図的な符尾の向きに変更がある場合のみ、反転のXを使って調整するほうが、無駄な作業に悩まされなくてすみます。

ということで、次回はこの応用でドラム譜の作成をTIPSで紹介します!

2010年10月25日 (月)

Pro Tools カスタム・キーボードのご紹介

特に新製品というわけではありませんが、Mac版のPro Tools カスタム・キーボードがモデルチェンジしていますので、その案内も兼ねて、皆様に改めましてご紹介です。

コントロールサーフェスも大切ですが、作業効率を上げるには、まずコレですsign01

 

Pro Tools カスタム・キーボード Mac版 

Over_head Tenkey_view

以前は、深いキータッチのモデルでしたが、今は、写真のとおり、薄いアルミのモデルに変更しております。

最近のMac付属のキーボードは、テンキー部分のついてないものが多い上に、後付けで別売テンキーだけを増設しても、Command +テンキーのショートカットが使えなかったりと、不便な思いをされている方、是非、こちらをお試しください!

 

Pro Tools カスタム・キーボード Win

Pro_tools_keyboard_win

とってもカラフルなこのキーボードを使えば、Pro Toolsでの作業効率がグーンとアップしますsign01

 


flair Pro Toolsは、PCキーボードのほぼすべてのキー(ボタン)には、なんらかの機能が割り当てられています。

(下記、色がついているキーには、すべて機能が割り当てられています。)

 

例えば、、ということで、そのほんの一部、基本的なものだけ紹介いたします。

Pt_keyboards_w_explanation_2

たった、これだけ知っているだけでも、いままでが何だったのか?というくらいに作業効率がUPすること請け合いです。

特に長時間作業される方には、マストアイテムです! 少しでも身体への負担が減るので快適に作業ができますし、何より、大幅な作業時間セーブが可能です!

是非、お試しください happy01

 

danger Pro Toolsソフトウェア上にて、下図部分の[ A…Z ] ボタンがONになっていないと、これらの機能が使えませんのでご注意ください。

Az

 

 

 

 

2010年10月22日 (金)

Pro Tools Mbox: [マルチ](Multi)ボタンを使ってみよう!

 今日は、Pro Tools Mbox、ならびに、Pro Tools Mbox Proに、新たに搭載された、マルチ(Multi)ボタンをご紹介いたします。

 

まずは、こんな質問からはじめてみたいとおもいます。

 マルチ(Multi)ボタン」ってなにsign02

 答えは、、、

Pro Toolsのさまざまな機能を簡単に実行できるよう機能を割り当てることができるボタン... となります。

 簡単にいうと、1ボタン仕様のコントローラーですねsign01

このボタンにリストから好きな機能を割り当て、作業効率をグッと高めることができる強力な機能です。

Multi_button_with_arrows_4

メインボリュームのBigノブと、このMultiボタン、、、Pro Tools Mboxは、やはり手元に設置しておくのがベストのようです。

 

 

では、早速、MultiボタンにPro Toolsの機能を割り当ててみましょう!

このMultiボタンは、Pro Toolsで使うものですので、設定もPro Tools上にて行います。

Pro Toolsを起動したら、上部アプリケーションメニューより、「ハードウェア設定」を選択します。

 Hardware_setup_w_arrow_2   

そして、これが、表示される「ハードウェア設定」ウィンドウです。

2_3

このウィンドウ上にて設定を行うのですが、このMultiボタン、実は、ボタンの押し方が2種類あり、それぞれに異なる種類の機能を割り当てることが可能です。

割り当て可能な機能は、下記のとおりです。

3

つまり、このMultiボタン、実際のボタンはひとつしかありませんが、その1つのボタンに最大2種類の機能を割り当てることができる、ということになります。

 

ボタンの押し方は、下記の2通りです

  • プレス&リリース(Press and Release=押したらすぐにボタンから手を離す
  • プレス&ホールド(Press and Hold=押したらしばらくボタンを押し続ける

 

そして、下記のように、それぞれの押し方に対して、リストから好きな機能を割り当てます。

6

 

なお、ホールド(ボタンを押し続ける)時間は、デュレーション(長さ)のプルダウンメニューで調整をすることができます。

5

是非自分のタッチに合わせて調整をしてみてください。

 

 

それから、この「ハードウェア設定」ウィンドウからも、下記ボタンをクリックすることで、ミキサーウィンドウ(ドライバ コントロールパネル)を呼び出すことが可能です。

Control_panel_button_with_arrow

ドライバ コントロールパネルに関しては、また次回、おそらく次週でフューチャーしたいとおもっていますので、乞うご期待sign03

 

 

 

2010年10月20日 (水)

「Pro Tools HD & HD I/O試聴セミナー at 音響ハウス」レポート

10/12 音響ハウス第一スタジオに、エンジニアの山田ノブマサ氏とジャズ/フュージョンユニット 「JAM company」をお迎えし、Pro Tools HDファミリーに新たに加わったHD I/Oの試聴セミナーを行いました。

Pro Tools HDディーラーからの招待制という形式で招かれた国内トップのスタジオ/フリーランスのエンジニア/オーディオ・プロフェッショナルの皆様約40名にご参加いただき、192I/Oとの比較という形で、HD I/Oの実力をじっくり試していただいたこのセミナーの模様をご報告致します。

Seminar
セミナーの模様:山田氏の説明に熱心に聴き入るご参加の皆様

HD I/Oでバンドサウンドを録る!

今回は、単に既存のセッションファイルを再生して試聴するのではなく、素晴らしい演奏技術を持つ新進気鋭の「JAM company」の生のパフォーマンスを、ご自身もPro Tools HDシステムをお使いのトップ・エンジニア山田ノブマサ氏に、実際のレコーディング形式そのままのマイクセッティング、マイクプリ設定を行っていただき、それをPro Tools HD& HD I/Oシステムに24bit/96kHzでライブ録音した上で、音響ハウス第一スタジオの卓越したモニター環境を使ってその場で試聴するという、何とも贅沢な形式で実施されました。

比較試聴にあたっては、2台のPro Tools HD3 Accelを用意。1台目にはHD I/O 16 x 16を2台接続し32chインプットを用意し、2台目には192 I/Oをこれまた32ch入力仕様とした上で、会場となった音響ハウス技術スタッフの皆様の監修により、ブースからマイク/ラインで引かれた信号をSSL9000Jのヘッドアンプまたはビンテージ・マイク・プリで受けた後、SSLのバスアウトやパッチベイのADA機能などを使い、均等なレベルで両システムにフィードされるよう設定されました。勿論、HD I/O及び192 I/Oも、ともに日本のレコーディングスタジオの標準仕様である16dBヘッドルームを基準に全ての入出力が均一にトリムされました。

Systemconfig

Analogdevices
用意された豪華アナログ機器陣営!

これらの方法及び設定により、192 I/OとHD I/OのAD, DAをそれぞれに経由した形での比較試聴が可能となり、よりオーディオインターフェイス自体の総合的な実力を感じていただくことができたと思います。

Drumsets
ドラムのマイクセッティング:被りのあるマルチマイクセッティングで録音した素材で、位相管理の違いもチェック!

クリーンな信号経路と正確な同期で「ピュア」な比較

音響ハウス第一スタジオには、SSL9000Jという素晴らしいコンソールが備えられていますが、今回はヘッドアンプ部以外でのキャラクター付けを極力避けるため、そのチャンネルフェーダー及びマスターモニターセクションは使わず、Avid D-Commandを卓上に設置させていただき、モニターセクションも、音響ハウス技術部のアイディアで「日本仕様」となっているX MON-Jに、両Pro Tools HDシステムの信号を入力する形を取り、その信号がスタジオに備え付けのDyna Audioのラージモニター及びスモールモニターであるYAMAHA 10Mに出力されました。

Dcommandes
大胆素敵(?)なD-Command ES 設置方法
アナログ・コンソール側も通電する為、熱がこもらないよう板などで底を塞がないのがポイント

また2台のPro Tools HDシステムには、一台のAvid Sync HDからマスタークロックが提供され、Satellite Linkオプションにより、ニア・サンプル精度で同期が取れるように設定することで、比較モニター中のモニターソース時の切り替え時にも極力タイミング・ギャップを感じないよう配慮がなされました。

素晴らしい演奏と録音テクニック

JAM companyのメンバーには、1 stアルバム『musicolony』の一曲目に収められている“JAM com #1”を、リハーサルも含め3テイク演奏していただきました。

Jammember_b
演奏するJAM companyのメンバー。各回とも1テイクで決めていただきました!
編成は、サックス、ギター、ベース、キーボード、ドラムの5名ですが、サックスとベースは、サブブース内で演奏。ギターアンプもアイソレートして録音しました。音響ハウス第一スタジオは、広くて,このバンド編成でもきちんとした録音環境/設定で「一発録り」可能です!

Jam5
今回演奏していただいたJAM company(左から 伊原"anikki"広志:Gt、後藤克臣:Ba、本間将人:Sax、佐藤雄大:Key、衣笠智英:Dr)

使用されたセッションファイルは、午前中に行われたリハーサル時に、HD I/O装備のPro Tools HD側で、D-Commandを使って山田氏によってモニター・バランスが調整され各入力に対するフェーダー位置を決めた後、そのセッションファイルを192 I/O装備のPro Tools HD側で取り込み、以降はPro Tools側のレベルは、どちらのシステムも一切いじらずに作業が進められました。また、極力、I/Oのピュアな実力を比較できるようプラグインも最小限にとどめ、録音時にはメロディーを奏でるサックスにリバーブ(D-Verb)を実施するにとどめました。

厳しい制約と限られた時間の中、JAM companyの皆様の素晴らしいパフォーマンス、そしてエンジニアの山田氏のマイクセッティング、マイクプリ選定及び設定における「マジック」により、厳密な比較試聴の雰囲気の中にも、音楽的な要素も含みながら、現実のスタジオワーク/音楽制作に即した、素晴らしい比較試聴会ができたと思います。

Mryamada
用意されたマイクプリ等のビンテージ・アナログ機材に「気」を送る(?)山田氏。
そう思える程、魔法のようにどんどん素晴らしいサウンドが構築されて行きました。

192 I/O vs. HD I/O – その結果は?

参加していただいた皆様は、都合3回、異なったスタイルで試聴を行っていただき、最後のブラインド試聴時に、好みのサウンドの方を投票していただきました。

  • 録音中のモニターサウンドを切り替えながらの試聴
  • 録音した素材を、どちらが192 I/Oで、どちらがHD I/Oかを告げながら試聴
  • ブラインドテスト:上記を行った後、録音した素材のどちらが192 I/OかHD I/Oかを告げずに試聴し、好みの方をブラインドで投票してもらう方法

1と2は、それぞれ固定した座席での試聴でしたが、3回目はD-Commandの入力ソース切替ボタンを自ら切り替えていただきながらセンターポジションでご試聴いただいきました。

その結果、1回目2回目を通しHD I/O側を好みだと選んだ方は32名、192 I/Oを好みとした方は10名となりました。

Voting
2回目(5時からの部)の投票結果。手前がHD I/O票。
「どちらがHD I/Oでしょう?」ということではなく、お好みの方を選んでいただくという投票方法でしたので、2回目の20:2の大差はむしろ意外……ちなみに、1回目は12(HD I/O):8と接戦でした。

HD I/OでHEAT !

今回は、I/O自体の音質比較以外にも、Pro Tools HD用の新しいオプションであるHEATの説明及び試聴も行いました。

テープやチューブ等のアナログ・シミュレーションであるミキサー・アド・オンHEATの特徴は、倍音成分のコントロールです。今回のような「生」のバンドサウンドを豊かな質感を持つビンテージ・アナログ機器を通して録音した素材は、まさにHEAT向きだったのかもしれません。弊社スタッフから機能について簡単に説明があった後、山田氏による実演では、アナログ・テープ・マシーン完全「復元」設定や、そこに真空管アナログ機器を加えたケースのシミュレーションなど、幾つかのバリエーションを、最高のモニター環境の中で楽しめました!

HD I/Oサウンドを聴きに行こう!!

セミナー終了後、JAM companyのメンバーとエンジニアの山田氏で、その日演奏した3テイクの中から1テイクを選び、今後のHD I/Oセミナー用に最終的なオーバーダブ及びミックスが行われました。

こうして完成されたAvidバージョンの”JAM com #1”は、11/17より開催されるInterBEE国際放送機器展Avidブース及びPro Tools HDディーラー・ブース及びそれに続く幾つかのHD I/Oセミナーで試聴可能となります。

お時間ございましたら是非、ご来場いただき、HD I/Oを使って誕生した、素晴らしい演奏とミックスに耳を傾けてください!

【講師プロフィール】

Image_2 山田 ノブマサ 氏

大学在学中よりジャズ、ロックなどのバンドでドラムを演奏する。卒業後、東芝に入社し電子回路の設計を担当。

1986年にビクター・スタジオに入社した後、1993年にフリーランスのエンジニアとなり、2000年に開設した自身のスタジオamp'box Recording studioを拠点に活動を行っている。
ロック、ポップス、R&B、ファンクから2ch同録のジャズまで守備範囲は広く、ラテン音楽のリズムにも造詣が深い。

これまで近藤等則、一三十三一などを手掛けてきたほか、LOVE PSYCHEDELICOの制作にはエンジニアとしてだけでなく、ミュージシャンとしても深く関与している。

Masato_honma_3

【JAM company プロフィール】

DREAMS COME TRUE・スキマスイッチ・ゴスペラーズなど、数多くのトップ・アーティストたちのライブやレコーディングなどで引っ張りだこの、サックス奏者でありアレンジャーでもある本間将人。彼が中心となって結成されたユニット。

2010年10月19日 (火)

Pro Tools|HD Native対応CPU互換情報アップ!

Avidウェブサイトに、11月中旬リリース予定のPro Tools|HD Nativeで動作するCPU互換性に関するページがアップされました。今後のリファレンスとしてご活用頂けましたら幸いです。

同システムの互換性に関する概要をまとめた総合互換情報ページはこちらとなります。日本語で表示されない場合は、画面上部のタブよりJapaneseを選択してください。

最新のMac Proとともに、PCIeスロット搭載のMacBook Proが正式推奨となったのが大きな特徴です(要Magma EB1拡張シャーシ)。

その他、詳細情報に付きましてはそれぞれ下記リンクを参照願います。

Pro Tools|HD NativeでサポートされるAppleコンピューター互換情報

Pro Tools|HD NativeでサポートされるWindowsコンピューター互換情報

Pro Tools|HD Nativeでサポートされるオーディオ・インターフェース

Pro Tools|HD Native ハードドライブ必要条件

Pro Tools|HD Native グラフィックカード必要条件

Sibeliusの「アイデア」で作曲を♪

皆さんこんにちはー。sibeliuskiです。

今日はSibeliusの魅力的な機能のご紹介をしたいと思います。

それは

アイデア・ハブ

毒蛇じゃないですよ!ハブ(hub)には「中心地、拠点」という意味があります。

ここでは「アイデアの中枢」のようなニュアンスでしょうか。なんと2,000以上のアイデア(モチーフ)フレーズが搭載されています。

● 作曲したいけど、メロディが思いつかない…
● イントロを派手にしたいけど、アイデアがない…
● あまり馴染みのない楽器を追加してみたけど、どんなフレーズにすれば良いの?

そんな貴方の悩み(?)…解決しますsign03

【TIPS - アイデア・ハブ】

[ ウィンドウ ] メニューから [ アイデア ] をクリック、もしくはツールウィンドウ(下図)のアイデア アイコンをクリックします。
※ Sibelius First にはこの機能はございません

Toolwindowidea1

(すでにオンになっている場合は、ウィンドウが閉じます。)

Ideawindow_3アイデア・ウィンドウが開きます。

スクロールダウンすると… 音楽の図書館bookですね!

テキスト入力欄に、ジャンルや楽器で絞り込み検索も可能です。

例えば、latin piano 等と打って Enter / Return ボタンを押すと、ラテンのモントゥーノ・パターンがたくさん出てきます。

モントゥーノのパターン楽譜CD付き~みたいなのを数千円出して買ってたんですが… Sibeliusだと調もテンポも変えられるので、教本的に使うこともできますね。

表示されている楽譜をクリック・ホールド(クリックした指を押さえる)すると、選択されたアイデアを視聴することができます。ずっと押さえていると8回までリピートされます。

Latinpiano 聴いているだけでも楽しいのですが、視聴して気に入ったアイデアを楽譜に貼り付けてみましょう。

ダブルクリックすると、Sibeliusスコアとして開きますが、基本的な使い方としては、楽器を作成しアイデアをコピー、譜表に貼り付け~という手順で、曲を作り上げていきます。

それぞれのフレーズにはそれぞれの拍子、テンポ、調号などが設定されてはおりますが、作成中のスコアに合わせて自動的に転調されますので、どんどん貼り付けてみてください。

ここでのポイントは「深く考えないこと」です。

もちろん考えた方がいい場合もありますが、最初は遊び感覚でとにかく組み合わせを楽しむことをおススメします。

偶然生まれる不思議なハーモニーが意外とカッコイーかもしれませんhappy02

ある程度の伴奏とドラムパターンをリピートさせて、キーボードを接続してアドリブの練習や作曲~などと、さらに皆様のアイデアもライブラリに追加してみましょう!

2010年10月12日 (火)

アーティキュレーション ~スラーの作成~

こんにちは。sibeliuskiです。

ようやくスラー!我ながらこのスローさに驚きます。

【TIPS - スラーの作成】

スラーの作成方法、複数あります。

【1】 開始音を選択して、スラーを伸ばしていく方法(マグネティックスラー)
【2】 フレーズを選択して、スラーを作成する方法(マグネティックスラー)
【3】 非マグネティックスラーの作成方法
【4】 複円弧スラー(S字スラー)

「マグネティックスラー」というのは、スラー作成後に音程を変更しても(上下もしくは左右)、音符にマグネットのようにくっついてくるため、このような名前がついてます。

【1】 開始音を選択して、スラーを伸ばしていく方法(マグネティックスラー)

まずスラーの開始となる音符を選びます。この時に音符入力の操作から抜ける場合は、必ずEscを押しましょう。

まず音符を選び、次に S キーを押します。Slur(スラー)のSですね。

Slur1_2 

次に、スペースキーを押します。1回に付き1音符分伸びます。

行きすぎた!というときは、shift + スペース で戻ります。

Slur2_3

伸びました。スラーをつかんで形を変えることもできますし、X キーで反転(ここでは連桁サイドにスラー)させることもできます。

Slur3

スラーについている小さな四角は「ハンドル」と呼ばれており、クリックしてつかんでスラーの形を微調整することもできます。

スラーと音符の離れ具合などの設定は [ ハウススタイル ] > [ 記譜ルール ] > [ スラー ] で編集可能です。こだわりの浄書を目指したい方は設定変更してみてください。

【2】 フレーズを選択して、スラーを作成する方法(マグネティックスラー)

スラーをかける範囲を選択します。開始音クリックし、shift キーを押しながら最後の音符を選択します。

Slur4

この状態で S を押します。このほうが早いかもしれません。

【3】 非マグネティックスラーの作成方法

英語だと non-magnetic slur のことです。まず Esc キーを2回押して、何も選択されていない状態を作り、S を押します。

何も現れていないように見えますが、カーソルは青く入力OK状態になりました。スラーを入力したい箇所でクリックします。

赤いスラーになりましたね?

Slur5

ハンドル部分をドラッグして形付けます。ここでさっきのスペースキーを押すとマグネティックスラーに戻ってしまうので、非マグネティックスラーとして扱う場合は、必ずハンドルをつかんでドラッグ~という操作を行いましょう。

Slur6_2

【4】 複円弧スラー(S字スラー)

まず、下図のように、ピアノのような複数譜表で成り立っている楽器にS字スラーを見かけることがあります。
(ちなみにこのヘ音記号の音符はまずト音記号譜表に入れて、[ 音符 ] > [ 譜表をまたぐ音符 ] で移動させてます。)

Sslur1

スラーは実は「ライン」オブジェクトの一員です。L (Line)を押すと伸縮可能なラインオブジェクトの一覧が表示されます。

ここで、2種類のスラーが選択できます。何も選択していない状態で、L を押し、この2番目の下向きカーブのスラーを選んでみましょう。

Line

まずこのように非マグネティックスラーを作成します。

Nonmagslur

円弧側の左から3つ目のハンドル(ここではヘ音記号Bの音に一番近いハンドル)をつかんで少し上の方にドラッグしてみましょう。

Sslurdone

これが出来れば Sibelius 上級生ですね!最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた、See you~maple

2010年10月 8日 (金)

【Sibelius ブログ臨時号#3】iPadをモニター画面として使用する

iPhoneやiPod touchに引き続きiPadネタでございます。

本家Sibeliusblog記事のご紹介です。

Use your iPad as an external display for Sibelius

Airdisplay

Koen VitsさんというSibeliusユーザーさんによる報告が元となっているようです。

最近iOSユーザーが使える便利ツールを発見しました。
Air Display というものでiOSデバイスをディスプレイに使うためのiアプリです。「マルチタッチ」が機能するので、Sibeliusのミキサーウィンドウ、再生などのウィンドウをiPadの画面にドラッグして「セカンドディスプレイ」として使えるのです。超便利!

・・・のようなことが書かれてました。なるほど~。1,200円...

また、表示関連トピックですが、Sibeliusの「ツールウィンドウの切り替え」ボタンで一斉に複数のウィンドウを表示したり非表示にしたりできるので、Sibeliusにある機能を使いこなすのも一つの方法ですね。

以上、臨時号#3でしたsun

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2017年4月

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