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2010年12月22日 (水)

Pro Tools HD Native、低レーテンシー・モード解説

Pro Tools|HD Nativeは、ホスト・コンピューターにて実現可能な限りのベスト・パフォーマンスを望む音楽やポスト・プロダクションのためにデザインされたPro Tools|HDファミリーの新メンバーです。 Pro Tools HD softwareの機能および性能をほぼすべて提供するPro Tools|HD Nativeは、ネイティブ・システムきっての超低レイテンシーと優れた安定性を誇ります。

Native_3

完全なネイティブ・ソリューションであるPro Tools|HD Nativeは、ホストCPUを100%活用し、最適化なパフォーマンスを実現します。

特長-利点

  • 1枚のPCIeカードで、最大192オーディオ・トラックと64チャンネルI/Oの大規模セッションを作成可能
  • 業界が信頼を寄せるツールセット、Pro Tools HD softwareを使って、簡単にレコーディング、編集、ミキシングが可能
  • タイトに統合したAvidハードウェアとソフトウェアによる、最高のネイティブパフォーマンスと超低レイテンシー
  • 統合された低レイテンシー・モニタリング・モードで、理想的なトラッキングと手間要らずのダイレクト・モニタリング環境を実現
  • Pro Tools HDシリーズ・インターフェース(別売)により、究極のオーディオ・クオリティを実現
  • 先進のオートメーション、サラウンド・ミキシング、入力モニタリング、AFL/PFLソロ、ディストラクティブ・パンチをはじめとするプロフェッショナル機能により、可能性を拡大
  • RTASプラグインおよびハードウェア/ソフトウェア・インサートの自動遅延補正により、優れたサウンドのミックスを実現
  • Pro Tools | HDユーザーとデータ・ロスの無いセッション共有
  • SYNC HD™(別売)を使えば、タイムコードおよびビデオ・リファレンスへ精密な同期が可能
  • ICONまたはC|24™コントロール・サーフェスにより、ミックスをハンズオン・コントロール
  • MacまたはWindowsコンピューター、そしてPro Tools HDまたはサードパーティ製ソフトウェア、と広範に対応できる優れた柔軟性

比較表

機能/仕様Pro Tools|HD NativePro Tools|HD
レイテンシー1.6 ms(64サンプル・バッファ、96k) 0.44 ms(バッファを問わず)
I/O拡張性64チャンネル 160チャンネル
DSP拡張性No Yes(最大7カード)
プラグインの対応RTAS、AudioSuite TDM、RTAS、AudioSuite
HEAT対応No Yes
低レイテンシー・キュー・ミックス8チャンネル(インサート無) 全チャンネル(TDMプラグインにより)

ご利用になる前に

ユーザーガイドはこちらからダウンロードできます:
http://akmedia.digidesign.com/support/docs/HD_Native_User_Guide_v85_JA_69265.pdf

システム要件
Apple Mac Pro(PCIeスロット×1)
OS: Mac OS X 10.6.4
RAM:2GB以上

Windowsシステム
Windowsデスクトップ(PCIeスロット×1)
OS: Windows 7(32-bit または64-bit)
RAM:2GB以上

他のホストベースと比較した場合の優位点

Pro Tools HDのツールセットをフルに利用できるPro Tools|HD Nativeは、ホストベースのDAWとして実現可能なかぎりの低レイテンシーおよびトラック数といった、要求の厳しいプロジェクトに必須のツールを提供します。 最大64チャンネルのI/Oサポートに加え、VCAフェーダー、トラック・パンチ、インプット・イネーブル、7.1サラウンド・パナー、SYNC HDおよびSYNC I/Oなどの機能により、かつてないパワフルなネイティブ・オーディオ・プロダクションを実現。

ハードウェアとソフトウェアの統合ソリューションであるPro Tools|HD Nativeは、単なるDAW I/O以上の機能性を誇ります。 I/Oは、Pro Tools softwareにて完全にコントロールと呼び出しが可能なため、異なる環境でセッションを呼び出す場合にも、設定を変更する必要がありません。  また、HD OMNIを使用し、内蔵のモニター・ミキサーを完全にコントロール可能です。26x2x2ミキサーを構成し、Pro Toolsがオンでもオフでも、ソースをモニターすることができます。   さらに、HD Native PCIeカード、HDシリーズ・インターフェース、そしてPro Tools HD softwareにて、プレミアム・ネイティブ・ソリューションを構成すれば、洗練されたダイレクト・モニタリング・ワークフロー、超低レイテンシー、優れたレスポンスにより、作業環境ではなく作業そのものに集中することができます。

パフォーマンス詳細

Pro Tools|HD Nativeは、完全なネイティブ・ソリューションにおいて実現可能な限りの優れたパフォーマンスと超低レイテンシーを求めるプロフェッショナル向けにデザインされました。 1.6msにまで下がったスループット・レイテインシーにより(64サンプルバッファ/96kサンプリング周波数)、気になる遅延に邪魔されることなく、Pro Toolsミキサーにキュー・ミックスを委ねることができます。 そして、たとえ一番低いバッファ設定でも、マルチコアCPUで一定数以上のRTASプラグインを利用することができます。

統合されたダイレクト・モニタリング機能

Pro Tools|HD Nativeのスループット・レイテインシーは極めて低いものの、とくに再生時のバッファ設定を引き上げたためにレイテンシーが気になるようなときなど、ダイレクト・モニタリングのほうが適している場合もあるでしょう。 ハードウェアから入力を直接モニタリングすれば、DAWのバッファ設定やシステムが起因するレイテンシーを回避することができます。 多くのDAWでは、再生とダイレクト・シグナル間のミックスをコントロールするには、ミキサー・アプリケーション別途用意しなければなりません。 一方、Pro Tools|HD Nativeは、同じPro Toolsミキサーがコントロールするダイレクト・ミックスに対して特定の出力を指定するという、より洗練されたソリューションを提案します。 しかしながら、Pro Tools|HD Nativeのスループット・レイテインシーは驚異的に低いため、バッファを高く設定しない限り、低レイテンシー・モニタリング機能(LLM)を使う必要はありません。

低レイテンシー・ダイレクト・モニター(LLMモード)・ミックスの設定

ダイレクト・モニター・ミックスを設定するには、I/O設定ウィンドウの出力タブで、LLMを有効にし、ダイレクト・ミックスに使用する出力パスを選択します。 下記の例では、「CUE OUTPUT」と名付けた出力パスを作成し、それをHD OMNIのキュー・アウトへルーティング、さらに低レイテンシー・モニタリングを適用しました(丸で囲んだ部分を参照)。

Nativeio1

次に、I/O設定ウィンドウのバス・タブで、CUE OUTPUTバスがCUE OUTPUTにマッピングされていることを確認します。

Nativeio2

Pro Tools HDミキサーに戻り、ダイレクト・モニタリングにてレコーディングします。 レコード・イネーブルまたはインプット・イネーブルがオンのとき、Auxセンドまたはダイレクト出力を使って、このLLMパスへルーティングされたトラックは、Pro Toolsミキサーを通さずに、ハードウェアから直接モニターすることができる為、モニター遅延を感じず作業していくことが可能です また、この場合でも、ダイレクト・モニター・ミックスは、Pro Toolsのチャンネル・フェーダーから直接コントロールできます。外部アプリケーションを使う必要はありません。但し、チャンネル上のすべてのプラグインやインサートは、バイパス設定となり実行することはできません。 もし、LLMを使用しつつも、リバーブ、ディレイ、またはコーラスといったタイムベースエフェクトもレコーディングしたいと望むのであれば、エフェクト・リターンとして、同インプットにAuxトラックを使って、LLM出力へルーティングするとよいでしょう。

DSPベース・Pro Tools HDシステムとの違い

専用DSP処理ハードウェアをプレイバック/ミキシングエンジンとするPro Tools|HDは、パワーをオン・デマンドで必要なプロセッシングパワーを拡張可能で、より厳しい環境においても、常に最高のパフォーマンスと限りなくゼロに近いレイテンシーを可能にします。Pro Tools|HD Nativeにはその専用DSPハードウェアが含まれないため、新しいHEATアドオンやTDMプラグインはサポートされていません。

また、Pro Tools|HDが最大160チャンネルのI/O拡張性を提供する一方、Pro Tools|HD Nativeは最大64となります。詳しくはこちらの比較表をご確認ください。

それ以外は、Pro Tools|HD Nativeは、Pro Tools|HD TDMシステムと同じ機能と同じワークフローをサポートします。

必要なスペック、ご予算に応じてお選びください!

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