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2014年12月26日 (金)

【Avid Blogs】Pro Subharmonicが私のオーディオ・ポスト・プロダクションに必須のプラグインである理由

以下は、アカデミー賞受賞歴を持つリレコーディング・ミキサーでありサウンド・デザイナーのミーロン・ネッティンガ氏によるゲスト記事です。ネッティンガ氏が担当した映画には、『ブラックホーク・ダウン』、『キル・ビル』(Vol.1および2)、『ザ・ファイター』、『世界にひとつのプレイブック』、『アメリカン・ハッスル』などがあります。ここ最近公開となった作品には、『Alexander’s Terrible, Horrible, No Good Very Bad Day』、ドリームワークス・アニメーション製作の『ペンギンズfromマダガスカル』があります。

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私は、長年にわたってPro ToolsとAvidコンソールを使用したバーチャル・ミキシング環境で作業を行っています。以前、オーディオ・ポストの作業におけるPro CompressorとPro Limiterプラグインの使用方法についての記事をAvid Blogsに寄稿しました。これらのProシリーズ・プラグインが発表されたとき、これはチェックすべきだと確信しました。使ってみたあと、Pro Multiband DynamicsPro Subharmonicは私のスタンダード・セットアップになくてはならないプラグインになりました。Pro Seriesのプラグインならではのプロセッシングにおける透明性は、これまで使用した同じ種類のプラグインの中でも最高のクオリティです。前の記事ではPro Multiband Dynamicsを取り上げましたが、今回の記事ではPro Subharmonicに注目したいと思います。

 

Pro Subharmonic

AvidのPro Seriesに追加された新プラグインのひとつ、Pro Subharmonicは新たな基準を打ち立てるプラグインです。まず、搭載のハイ/ロー・パス・フィルターおよびリアルタイム・スペクトルのディスプレイがすばらしい。Proシリーズは、どれも優れた外観と豊かな情報量のフィードバックですが、このプラグインも例外ではありません。

私のセットアップの新しいスタンダードとなったこのプラグインの最も魅力的な機能は、最大7.1チャンネルのマルチチャンネル機能です。たとえば、爆発音の7.1プリダブ全体に適用し、各チャンネルのサブ生成への割合を調整できます。

 

フレキシブルでパワフルなコントロール

エネルギーを加える対象となるスペクトル範囲を制限するハイ/ロー・パス・フィルター、生成する2つのサブ周波数それぞれに対する個別のゲイン調整があります。また、「MIX」コントロールを介してL/Rメインにサブ生成の一部を供給し、サブとメインの間でエネルギーの一部を共有する機能もあります。これは、オーディオのリミットの最上部を扱っており、各チャンネルのオーバーロードを防ぎたい場合に便利です。サブ生成を操作するフレキシブルで豊富なパラメーターとそのトラックへの組み込まれ方は最高です。これこそ、まさにサブ・ハーモニクス生成における待望の機能です。

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サブの特性を調整する

生成されるサブ・ハーモニクスの特性を調整するパラメーターにはいくつかあります。[Drive]設定は、倍音の歪みに変化をもたせるのに最適です。いくつかの選択肢があり、それぞれ2種類の[Clean]、[Resonant]、[Distort]が選択できます。それぞれの[Drive]を調整するとさまざまな結果が得られるので、試してみると良いでしょう。マシンガンやヘリコプターのような比較的すばやいレスポンスのよりタイトな倍音には[Clean]を使用することが多いです。ときに、エキスパンダー(私はPro Expanderを使用しています)を併用してピークだけを強調することもあります。爆発音には、[Clean]または[Distort]設定でドライブを上げてサブに「粗さ」を加えます。このプラグインをステムまたはプリダブの「.1」に置く場合、そのLFEチャンネルのサブ・ジェネレーターに関与するレベルを調整する優れたオプションとなります。

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私がPro Subharmonicを置いたプリダブの場合、サブ成分がすでに組み込まれています。Pro Subharmonicは、生成される倍音に対するサブ・チャンネルの関与をなくす(または低下させる)ことができます。扱う成分に応じてSubharmonicの周波数範囲ボタンを選択し、合成されるオーディオ成分に対するソース信号の周波数範囲を指定します。画像の場合、60~90Hzのソース信号が使用され、ソースの1オクターブ下のサブが生成されます。

 
 

サブ・ハーモニクス成分のMIDIコントロール

より変化やコントロールが必要な場合、インストゥルメント・トラックからMIDIノート入力し、生成される倍音の周波数を16Hzまでコントロールする優れた機能が搭載されています。音楽制作でしか使用する機会のない機能のように思えるかもしれませんが、ポストでも便利に使用できます。いくつか例を挙げて紹介しましょう。

1つ目の例では、サブ・ジェネレーターをExploのプリダブ全体に(MultiBandより前に)置いています。その後、MIDIキーボードのあるインストゥルメント・トラックを用意し、そのバスをPro Subharmonic 1プラグインに設定します(コントロールしたいPro SubharmonicごとにそれぞれMIDIトラックを用意する必要があります)。

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ここで、あらかじめ定義されている周波数ではなくMIDI入力を受信するようPro Subharmonicを設定します(自動では切り替わりませんが、MIDIを送信すると、[INPUT (Hz)]の隣のMIDIアイコンが黄色に点灯します)。いろんな音を入力して、生成されるLFEを「チューニング」することができます。16Hzまで生成できますが、これはあらかじめ定義された倍音の値ではありません。また、より単調でないサブが生成されるので、立て続けに爆発が続く場合などにLFEとローエンドに変化を加えることができます。

MIDIを使用してサブ・ハーモニクス生成のスイート・スポットを見つける

MIDIノートによるチューニング・メソッドのもうひとつの活用方法に、マシンガンなど特定の素材への使用があります。こういった特定の素材の「スイート・スポット周波数」を見つけることができるのです。たとえばマシンガンの場合、60-90と80-120の間あたりが既定値です。ここでも、Pro SubharmonicプラグインごとにMIDIトラックを設定してから、5.1 AUXから受信するようPro Subharmonicプラグインを設定します。こうすれば、ローエンドの一部をL/Rスピーカーにも送信できます。
 

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ここで重要なのは、5.1 AUXに供給されているのはモノ・ソースなので、AUXを[FMP]に設定してそのチャンネルのパンニングに従うようにし、Pro Subharmonic上のすべてのチャンネルを上げてあります。こうすることで、ソースのパン位置に関係なく、サブが一定に生成されます。

低周波成分の操作とミックスでのサブ・ハーモニクス生成において、Pro Subharmonicプラグインの柔軟性に匹敵するものはありません!

 

無料デモ版をダウンロード

Pro Subharmonicは、壮大なサウンドを生み出すProシリーズ64ビットAAXプラグインで、ソースより1オクターブ低い低周波信号を生成でき、重低音を際立たせることができます。今すぐ14日間の無料トライアル版をダウンロードしましょう。

Pro Subharmonic
YouTube: Pro Subharmonic

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オリジナルブログ著者:

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ミーロン・ネッティンガ

アカデミー賞受賞歴のあるリレコーディング・ミキサーおよびサウンド・エンジニアで、サウンドFXデザインおよびサウンド監督の経験を持つ。担当作品には『ブラックホーク・ダウン』、『キル・ビル』(Vol.1および2)、『アメリカン・ハッスル』など、また最近の作品には『Alexander’s Terrible, Horrible, No Good Very Bad Day』、ドリームワークス・アニメーション製作の『ペンギンズfromマダガスカル』などがある。

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