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2016年3月16日 (水)

ベン・バプティ氏インタビュー: Avid Pro Toolsによるグローバルなミキシング

輝かしい才能を称える本年度MPGアワード候補者であり、エンジニアのベン・バプティ(Ben Baptie)氏にお話を伺いました。ベック、アルバート・ハモンドJr等、数多くの世界のトップミュージシャンと仕事をしてきたベンは、Avid Pro Toolsユーザーとしてキャリアをスタートしました。業界トップのDAWソフトウェアPro Toolsは、全てのプロジェクトにおいて、グローバルなコラボレーションを可能にし、彼の多忙なスケジュールに最適です。

膨大な数のアルバム制作に加えて、近頃では、全世界で絶大な人気を誇る大スター、アデルの放送用最終ミックスを完成させる機会を得ました。ラジオシティで収録されたグローバルTVスペシャルの『Adele: Live from New York』、『Adele: Live at the BBC』、『教会セッション』の最終的なオーディオ・ミックスを作成しました。この10年で最大のヒットアルバム『25』の発売キャンペーンで、全て使用されています。彼は、アデルの最新曲の数々と彼女の素晴らしいボーカル・パフォーマンスを、Avid Pro Toolsのパワーを使って綿密に調整しました。

MPGアワードの『Breakthrough Engineer of the Year』にノミネートされたベンから、スタジオの設定、ヒントや裏技に加え、様々な場所で仕事しながら、過密なスケジュールに対応する方法について、話を伺いました。

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Pro Toolsについて考える時、最初に浮かぶことは何ですか?

多用途性ですね。

Avid、Pro Toolsと一緒に、どのように成長してきましたか?

これまでの作業方法を変えることなく、新しい機能が追加できます。予算、時間、場所に限りがある場合には、Pro Toolsだけを使って作業することがありますが、そういった場合でも、同じ結果が得られます。

Pro Toolsを選んだ理由は?

安定性と信頼性です。自分の作業環境で様々な製品と併用できることによって、最高の結果が生まれます。

どのようにPro Toolsを使いますか?作曲?ミキシング?作業工程、ワークフローについて教えてください。

ミキシング、オーディオ収録に使用しますが、ほとんどがミキシングです。Pro Toolsをテープ機器としてフルスタジオで使っています。コンソールのステレオバスからモニターへフィードするだけでなく、Neve VR60へフィードします。このPro Toolsはデスクからの外部入力としても使用しています。

Pro Toolsでお気に入りの機能は?

好きな機能は、クリップゲイン、エラスティック・オーディオ、それからプレイリストのコンピングです。

Pro Toolsでのコラボレーションや様々な場所や状況での作業をする環境はいかがでしょうか?

仕事のために国と国の間を行き来したり、飛行機の中で仕事を続けたりできるので、時間を無駄にすることもないし、互換性の問題もありません。スタジオでアルバム制作することも、どこか別の場所に持ち出して作業を続け、他のスタジオに持ち込んでミックスすることもできます。作業を中断する必要が無いのです。

Pro Toolsを他のソフトウェアまたはハードウェアと併用しますか?

オープン性とシナジーがどのように制作工程を強化するか?私は毎日Pro Toolsを、Manley Vari-mu 等のハードウェア・インサートだけでなく、Neve VR60と併用しています。この作業工程は、包括的な柔軟性を与えてくれます。また、コンソールの前にプラグインを使用しても、コンソール全体を使用して、全てのパワーを活用することができます。

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バーチャル・インスツルメントを多用しますか?最新のPro Toolsはより多く、より大きなVIをサポートしますが、仕事にどのように影響していますか?

制作時、私は数多くのVIを使っています。最新のアップデートでは、Pro Toolsの安定性が向上しました。アーティストたちと作業する中で、安定した高速ワークフローは重要です。その点でも、もう心配はないでしょう。

最近のプロジェクトではどのようにPro Toolsを使用しましたか?また、好きな点とそうでない点について教えてください。

昨年、ニューヨークでバンドのアルバム制作をしながら、レベルが大きく異なる5つの国の10のPro Toolsシステム・スタジオを行き来しなければなりませんでした。ギタリストの自宅で自分のノートパソコンを使って作業、ブルックリンのプロジェクト・スタジオでドラムを収録、ロンドンでミキシング、アムステルダムで編集、そしてパリではボーカルのコンピングといった具合です。

Pro Toolsは、プロセス全体で多大な信頼性を与えてくれました。つまり、私はどこにいても、いつでもミックスを作成し、編集し、リビジョンを作成することができます。クリップゲインはプロセス全体で非常に便利でした。後になって、様々な場所から入ってくるファイルがあると、そのファイルとオリジナルのサウンドをできるだけ近づけるようにクリップゲインを効果的に使うことができます。

Pro Toolsを使う時に、重要な機能やヒントは?

全てのキーコマンドを学ぶこと!技術的な部分だけでなくクリエイティブな部分でPro Toolsを使用したいと思うのなら、キーコマンドを学んで、素早く作業できるようにすることです。1つのキーコマンドを押すだけで先に進める時に、エンジニアがメニューを探しているのを見ることほど、苛々することはありません。

無くてはならないというプラグインはありますか?

D-Verb!それから、EQII(旧型)、EQIIIとLo-Fiです。これらは多用しています。コンソールと、この3つのプラグインと幾つか他のプラグインがあれば、十分です。

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ご自身について、音楽の嗜好や影響について、今の仕事についた経緯についてお聞かせください。

好きな音楽のジャンルは多岐にわたります。1つのジャンルをコンスタントに聞き続けるということはありません。私にとって、音楽は、歌であり、エモーションであり、それを作り出す背景です。しかし、自分の仕事がもたらすものという点からは、好きな制作スタイルがあります。リッチで、複雑(しかし、シンプルさを保ち)、素晴らしいアレンジ。ミキシングする時は、自分の好みのサウンドに仕上げるので、確かに、常に制作全体に自分の一部を投影しているように感じます。

私のキャリアは、幸運にも、才気あふれるTom Elmhirstのアシスタントを4年間務めたところから始まりました。彼には、音楽だけでなく、スタジオで過ごす人生についても含め、数多くのことを教わりました。私たちはロンドンのメトロポリス・スタジオから、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオに移り、2014年8月、私はそこでフリーランスになりました。そこから、ロンドンへ戻るまでの間、ゴージャスなNeveルームがあるブルックリンのアトミック・スタジオで働きました。現在は、ロンドンのストロングルーム・スタジオのStudio 1で仕事をしています。

お気に入りの作品を幾つか教えてください。また、これまでのキャリアで最高の瞬間は?

大切に思う作品は幾つかありますが、ベックの『Morning Phase』での仕事は素晴らしかったです。美しく作られ、書かれ、アレンジされ、録音されたマルチトラックが、ミキシングするTomの元へ毎日届くのです。あのレコードのコラボレーティブな制作プロセスの一端を担うことができるだけで、とにかく嬉しかったです。

アルバート・ハモンド Jrの最新ソロレコードのミキシングも、とても楽しかったです。彼は私にとって絶対的なヒーローなので、彼の素晴らしい曲のミキシングしながら、彼と一緒にいられて、音楽や人生について話せるなんて、ただただすごいことでした。

最近では、アデルのライブ・パフォーマンスとレコーディングのミキシングを全て担当しています。彼女のような実力も実績もある偉大なアーティストの近くにいることすらすごいことです。誰もが非常に高いレベルで仕事をしているので、自然と力が入ります。ラジオシティでのライブショーのミキシングは、Pro Toolsで作品を作り上げた特別な瞬間と感じました。

競争力を保ち、競争に勝ち抜くため、ご自身をどのように差別化していますか?

自らを差別化はしていません。ただ、自分の仕事をしているだけです。単純に音楽が大好きだという、それだけです。これが自分の仕事であることをとても幸せに思います。私の作品を聞く時、人々にそれが届き、感じてもらえたら嬉しいです。

テクノロジーの進化は、どのように仕事のやり方をかえてきたでしょうか?

正直、ミキサーとして言えば、技術革新によって仕事のやり方は若干難しくなります。人々は曲にもっともっと多くのものを加え、レコーディングではもっと多くのチャンネルを使用し、大量のBVを持つことができます。ひたすら増えるのみです。ミキシングで管理できれば何の問題もありません。しかし、それは、これまで以上にアシスタントの仕事が厳しくなるということなのです。

あなたのような仕事をしてみたいと考える人にアドバイスをお願いします。

自分を信じ、スタジオワークを理解する。多くの場合、黙っているのが最善です。見て、学びましょう。

  


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Pro Tools

Pro Toolsは、数々の賞に輝く音楽およびオーディオポストプロダクションのプロフェッショナルが信頼を寄せるDAWです。プロジェクトに応じて、永続ライセンス、サブスクリプション・ライセンスから柔軟に選択可能なオプションをご用意しています。詳細はAvid販売代理店までお問い合わせください。

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